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counseling times

カウンセリングタイムズ

あなたの気持ちを守ること

 

あなたは今抱えている気持ちをちゃんと伝えることが出来ますか?

 

僕はずっとパンを売って来ました。

 

パン屋という仕事は、当たり前のようだけど、

 

「先にお金を支払って、パンを買うんですよね」

 

つまり、パンが美味しいか?どんな味がするのか?

それを知らない段階でお金を払います。

 

ジャムパン、メロンパン、クリームパン、

なじみのあるパンなら名前だけで、味は想像できるかもしれません。

 

でも、新しい商品やなじみのないパンはお客さんに味を想像しやすいように、

説明します。

 

お店に辛子高菜を使ったパンがあるのですが、

「辛子高菜を使ったパンです!」

って説明してもなかなか手を伸ばしてくれないんですよね。

 

でも、

 

「辛子高菜を使ったパンです。

 辛子高菜がピリっと辛いんですが、パン生地を甘くしっとり焼くことで、

 最初は口の中に辛さが引き立つのですが、その後にパン生地の甘さが口いっぱいに

 広がって、その辛さと甘さの絶妙なバランスでいくらでも食べられるパンです」

 

こんな風に説明すると、

お客さんは手を伸ばしてくれるようになります。

 

名前や単語だけで聞くよりも、味が想像しやすいように、説明したからだと思います。

一生懸命作ったパンだから、ちゃんとお客さんに届けたいんですよね。

 

 

 

でここからが本題です。

 

あなたは今抱えている気持ちをちゃんと伝えることが出来ますか?

 

悲しい、嬉しい、楽しい、怒ってる、悔しい、寂しい

 

その感情を、家族や恋人、友達に伝えてきたかもしれません。

それでも受け取ってもらえなくて、悔しい想いをしてきたかもしれません。

 

確かに相手が受け取ってくれなかったという事実もあるかもしれません。

 

でも、あなたが感じている感情は、

ずっと抱えてきたネガティブだと思っている感情も

そのひとつひとつはとても大切なものです。

 

その感情、気持ちを相手に受け取りやすいように、

相手に自分の想いを

想像しやすいように、

分かってもらいやすいように、

伝えることが、

 

自分の感情を大切にすることではないでしょうか?

 

 

言葉にするのがヘタクソならば、ヘタクソだと伝えたらいいし、

受け取ってもらえなくて、傷付くのが怖いのなら、

それをありのまま伝えたらいい。

 

全部をすべて伝えるのが怖いなら、

出来るだけでも、

少しずつゆっくり。

 

相手にきちんと伝えようと思うよりも、

自分の感情を大切に扱うように、

 

最初のパンの話で、

一生懸命パンの味を伝えるのは

一生懸命作った大切なパンだからです。

 

 

相手に遠慮したり、気を使うのでもなく。


『誰も分かってくれなかった!もういい!!』と思うかもしれません。

 

一度助けて欲しいという声を上げて、

それを受け取ってもらえなくて、

でも、

またもう一度「助けて」の声をあげるのが

どんなに怖くて、勇気がいることなのかも分かります。

 

 

でも、それなら

なぜ、

あなたは自分の気持ちを分かって欲しくて、伝えようとしたのでしょうか?

 

それはあなたの気持ちがとても大切なものだからではないでしょうか?

 

今は怖くても、うまくできなくても、悔しくても、

あなたの大切な気持ちを伝えようとするのを諦めないでください。

 

そして

あなたのすべての感情を大切に想ってください。

 

その感情を守ろうと、傷つかないように、

ひとりで抱えているかもしれません。

 

でも、もし、

 

あなたが誰かに分かって欲しい、

聞いて欲しい、

受け取って欲しい、

という想いがあるのならば。

 

それをきちんと伝えるということが、

あなたの気持ちを大切にするということかもしれませんよ。

 

そして

あなたの気持ちを守るということかもしれません。