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counseling times

カウンセリングタイムズ

出会うために生きていく

 

『ほんとうに出会ったものに別れはこない』

 

これは谷川俊太郎「あなたはそこに」という詩に出てくる言葉です。

私たちは何のために生きていくのか?

そんな哲学的な問いかけの答えの一つに、

 

「私たちは出会うために生きていく」

 

そんな答えがあるような気がします。

 

 

谷川俊太郎の「あなたはそこに」は不思議な詩で、読む度に新しいイメージが湧いてきます。

その解釈の多様さに紹介するか迷っていたのですが、

この詩の行間から染み渡るぬくもりや言葉の力があなたに何か力になればと思いました。

 

 

「ほんとうに出会ったものに別れはこない」

 

この言葉だけを抜き出せば、私たちは過去や相手に執着する必要がないことを知るきっかけになるかもしれません。

 

「 私たちは出会いときに、出会いたい人に、出会い、

  別れたい時に、別れます。       」

 

そんな当たり前だけど、忘れてしまいそうなことを、

「ほんとうに出会ったものに別れはこない」という言葉は思い出させてくれます。

 

私たちは出会うために生きていくのならば、

さらなる出会いの為に別れるということは当たり前かもしれません。

 

それが恋人だったり、友人だったり、、、。

 

しかし、その出会いが本物ならば離れていようが、本当の意味での別れはやってこないのでしょう。

 

本当の出会いとは?

あなたの心に居続けるということでしょうか?

別れとは?

その出会いが、形を変えてあなたの背中を支える

未来を描くひとつのピースになることでしょうか?

 

 

そう改めて問う時に、あなたの新しい道が見えてくるかもしれません。

 

最後にその詩を紹介します。

「ほんとうに出会ったものに別れはこない」の一文に惹かれて、そのインスピレーションで書いたので、すごい哲学的な記事になったので、

詩の内容とはそれてしまってます。

それでも、この記事のきっかけになったので紹介します。

この詩は読む人のそれぞれに思い起こされる気持ちや相手、風景があると思います。

 

 

「あなたはそこに」    谷川 俊太郎

    

 あなたはそこにいた 退屈そうに

 右手に煙草 左手に白ワインのグラス
 部屋には三百人もの人がいたというのに
 地球には五十億もの人がいるというのに
 そこにあなたがいた ただひとり
 その日 その瞬間 私の目の前に

 あなたの名前を知り あなたの仕事を知り

 やがてふろふき大根が好きなことを知り

 二次方程式が解けないことを知り

 私はあなたに恋をし あなたはそれを笑いとばし
    

 いっしょにカラオケを歌いにいき
 そうして私たちは友だちになった

 あなたは私に愚痴をこぼしてくれた
 わたしの自慢話を聞いてくれた 日々はすぎ
 あなたはわたしの娘の誕生日に

   オルゴールを送ってくれ

 わたしはあなたの夫のキープしたウィスキーを飲み

 私の妻はいつもあなたにやきもちをやき
 私たちはともだちだった

 ほんとうに出会ったものに別れはこない
 あなたはまだそこにいる
 目をみはり私をみつめ 

    くりかえし私に語りかける


 あなたとの思い出が私を生かす        

    早すぎたあなたの死すら私を生かす

 はじめてあなたを見た日から

    こんなに時が過ぎた今も

 

 

 

 

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