counseling times

カウンセリングタイムズ

あと何回、優しい言葉をかけてあげられるでしょうか?

 
 
いつまでも許すことが出来ない相手。
 
 
ひどい扱いをされて別れた元彼。
自分をいじめてきたあいつら。
信じていて裏切られた友達。
 
 
それが他人ばかりではなく、
 
 
ずっと距離を置いてしまう母親。
追いかけても、離れていった父親。
 
 
 
「もう二度と会いたくない」
 
「あいつに出会わなければ」
 
 
私たちは、人生がうまく行かなかった時に。
 
ふと、一人の夜に寂しさに包まれた時に。
 
悲しかったこと、つらかったことを心の苦しさと共に思い出してしまいます。
 
 
その出来事を許せないかもしれません。
思い出す度につらくなるかもしれません。
 
 
でも、それなら
 
 
 
思い出すと心が暖かくなる人はいますか?
 
思い出すと心が優しくなれる場面はありますか?
 
 
限られた時間の中で、一生のうちに
 
 
あと何回、
優しい気持ちで思い出せる瞬間に出会えるでしょうか?
 
あと何回
優しい言葉をかけてあげることが出来るでしょうか?
 
 
 
私たちは悲しみや苦しみに飲み込まれると、
つい今まで出会ってきた優しさや、これから出会う暖かさが見なくなってしまいます。
 
 
無理に相手を許そうとしなくていいんです。
 
 
それよりも、
 
あなたが今まで出会ってきた優しさを思い出してください。
これから出会う暖かさに想いを馳せてください。
 
 
 
確かにつらい出来事があったかもしれません。
人生の中で、そのことばかりにフォーカスをあてるのか?
 
 
それとも、
 
 
その出来事を経験しても、
それでも前を向いてきたあなたの中の優しさに、強さにフォーカスするのか?
 
 
 
 
いつか
悲しみと共に思い出す過去よりも
暖かさと共に思い出す過去が増えるように。
 
 
 
いつの日か
苦しみと共に思い出した相手も
優しい気持ちと共に思い出せる相手になれるように。
 
 
 
そして
過去の痛みを通して明日を待つのではなく、
喜びと共に明日を待ち望む日が来るように。