今その瞬間にあなたが感じている感情を表現すること
『ワンピース』という漫画を皆さんは読んだことがありますか?
週刊少年ジャンプで連載されている名前くらいは誰もが知っている人気漫画ですが、その主人公のルフィは誰よりも泣いて、怒って、笑って、、、。
そのまっすぐさに、仲間も彼を慕っていきます。
自分のすべての感情を素直に出すルフィに憧れるのかもしれません。
「どんな人になりたいですか?」って聞くと、
『いつもニコニコしてて、やりたい事をやれてキラキラ夢に向かって進んでいく人になりたい!』
って答えが返ってくることがあります。
それも素敵なことだと思います。
でも、「怒り」や「悲しみ」も上手に表現できる人、いろんな表情を見せてくれる人も魅力的ではないでしょうか?
でも、
「怒り」や「悲しみ」そのものの感情が悪いものだと思ってしまっていると、それらの感情を感じずに、ハッピーに過ごせることを目標にしてしまいます。
でもなぜ、それらの感情があるのでしょうか?
もし「悲しみ」の感情がなかったら、目の前にいる人の気持ちを分かってあげられないかもしれません。
もし「怒り」の感情がなかったら、目の前にいる人を守ってあげられないかもしれません。
親しい人が亡くなった時に、その人を想い涙することは、イケないことでしょうか?
試合に負けた時、次に這い上がるパワーはその悔しさではないでしょうか?
じゃあ、なぜそれらを、ネガティブな感情と思ってしまうのか、、
「笑いたい」時に怒ってしまったり、
「泣きたい」時に笑ってしまったり、
今その瞬間に感じたい感情を、別の感情で表現したり、抑圧してしまうからです。
私たちは、いまその瞬間に感じている感情を我慢するとストレスを感じてしまうようです。
ポジティブだと思っている感情も我慢しているとストレスになります。
楽しい事があって、喜びたいけど、周りの空気を読んで素直に表現できなかったり。
でも、
「泣きたい」時に泣ければ、「悲しい」気持ちを嫌に感じる事もなく、
「怒りたい」時に怒ることが出来れば、「怒り」の気持ちを嫌とは思いません。
「笑いたい」時に、笑えたら喜びを感じられるのです。
あなたは小さい頃、
お母さんにかまって欲しくて、最初は素直にお母さんに甘えたとします。
しかし、お母さんが忙しくて、相手にしてもらえなかった。
でも、何とかお母さんに相手にして欲しいあなたは、大声で泣きながらお母さんの注意を引こうとします。
そこで、お母さんが振り向いて相手にしてくれたら、
あなたは甘えたい時に、分かって欲しい時に「悲しみ」という感情を使ってしまうのようになるかもしれません。
もし、「怒り」の感情を使ってお母さんが振り向いてくれたら、あなたは自分の要求を伝えたい時に、「怒り」のエネルギーを使ってしまうかもしれません。
「寂しい」と言いたい時に、怒ってしまうようになるかもしれません。
それでも、おかあさんが振り向いてくれなかったら、
あなたは素直に甘えることも、泣いて振り向いてもらおうとすることも諦めて、
甘えられない、我慢するのがくせになってしまうかもしれません。
そんな風に私たちは、幼い頃から学習したやり方で、
今感じている感情と違う『偽物の感情』を使ったり、本当の気持ちを抑圧していくようになります。
最初におかあさんと遊びたかったあなたの気持ちは、
「ドキドキ」や「ワクワク」といった喜びの感情かもしれません。
それらのやり方は幼い頃はうまくいったかもしれませんが、
今の私たちには、役に立たない場面もあります。
「誰も分かってくれない」
と思ってしまう時に、私たちは『伝えたい感情』と違う感情を表現してしまっているのかもしれません。
それならば、今までのやり方は手放して、
その瞬間、瞬間に感じている感情をスマートに表現出来るようになれたら、
もっと、あなたが望むような日々を過ごせるのではないでしょうか?
どの感情も感じてあげることは、とても大切です。
それを表現する時に、幼い頃の思い込みや、今までの経験から躊躇してしまうかもしれません。
そんな時は、今の自分の感情をどうすればうまく伝わるか、
今までのやり方はどうだったか?考えながら、少しずつ出来る方法を試してみてくださいね。
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