問題を見つめないこと
部屋の掃除をする時に、
昔のアルバムや、買って読まないままだった
本についつい夢中になって、
片付けが進まないって経験はありませんか?
交流分析という心理療法を提唱したエリック•バーンは、
彼のセミナーにくる人々にこう言っていたそうです。
「ここでは、君たちは背負っていた重たいリュックを下ろすだけでいい。
中身は見なくていい。ただこの部屋に置いていきなさい」
私たちは、自分の問題を細かく分析してしまう癖があります。
それが問題解決の糸口になると思ってついついやってしまいます。
でも、エリックバーンは、
「中身を出したら色々思い出したり、それを使ってあれこれ思索するだろ?
そんなのやめてリュックごと捨てていきなさい」
ってスタンスでした。
リュックを置いて、身軽になったその先に、どこに行くのか?何をするのか?
それに想いを馳せることが必要なのかもしれません。
部屋の片付けの時に、ついつい手が止まってしまうように、
私たちが問題を意識している時は、何らかの歩みを止めてしまっています。
本当の自分を表現をすること?
新しい恋愛を始めること?
今の仕事からキャリアアップすること?
見方を変えると、私たちは問題を使って自分のしたいことを、ストップさせているのです。
なぜ、そんなことをするのでしょうか?
もしかしたら、
問題が解決しないと次のステップにいけないと思い込んでいるのかもしれません。
次のステップに行ったら問題は自然と解決するということもあるのです。
だからこそエリックバーンは、問題は見つめずに放り投げていきなさいと言ったのかもしれません。
ずっと抱えて来た問題を、
「もういいや!し〜らない!」と放り出したその先に、あなたが本当に手にしたかったものが見えてくるかもしれません。
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