命綱のない人生に人は絆という綱をさがす
『生きることが
そのまま
あなたへの恋文となる
そんな一生で
ありますように 』
これは五行歌の創始者、草壁熖太さんの奥さん、三好叙子さんの歌です。
二人は出会いから結ばれるまで、お互いの気持ち全部を五行歌にして、
ラブレターとして手紙でやり取りをしていました。
私たちは、普段自分の気持ちをまっすぐ正直に言うことが求められることが多いです。しかし、最近の流行歌にあるように、「愛している」の気持ちをそのままの言葉で「愛している」と表現していることに少し寂しく感じることもあります。
確かにきちんと言わないと伝わらないこともありますが、
素直になれない気持ちをどうにか表現しようとすることも恋愛や、人を想う気持ちの醍醐味といってもいいのではないでしょうか?
相手の些細な気持ちを受け取ること、
繊細で、素直になれない想いを受け止めてあげることは、
恋愛関係だけに限らず必要なことではないでしょうか?
彼女の歌をいくつか紹介しますね。
彼女の歌には「生きて行くこと」
その葛藤すらもすべてを丸ごと愛そうとする大きな優しさとしなやかな強さに溢れてます。
あなたの人生の道の途中で、ふと立ち止まった時にこの歌が背中にそっと寄り添ってくれたら、、そう願ってます。
『 滲みだしたものが
美しい模様に
なるなら
心の亀裂を
怖れることはない 』
『 この手で
とても
受けとめきれない
心で
受けとめねば 』
『 道を
さえぎっていたのは
誰でもない
私の
小さな心だった 』
『 わたしが
通らなければ
わたしの
道が
さびしがる 』
『 光を
追うのではなく
心の向くほうに
光も
ついてくる 』
『 命綱のない
人生に
人は
絆という
綱をさがす 』
歌を詠むことで、私たちの抱えている問題は直接的な解決はしないのかもしれません。
しかし、悲しい時も、楽しい時も私たちは音楽を聞いて励まされ、乗り越える勇気を手にすることがあります。
それならば、あなたのために、あなただけの歌を、あなたが作ってあげることで、
あなたの心が癒されて、前に進めることがあります。
どこにも行き場のなかった
誰にも話せなかった
想いを言葉にしてみてください。
自分は決して1人じゃなかったと、
気付けるのかもしれません。