美しいからこそ、きちんと表現すること
「ありのままの自分」
「努力しないでも愛される」
そんな言葉を本やテレビで見かけたり、facebook,twitterなどのSNSでも見かけますよね。このブログでもその言葉を使ってます。
でも、これから紹介する言葉は、
一見するとそれらの言葉と真逆のメッセージを伝えているのかなと思ってしまう美輪明宏さんの言葉です。
『「ありのままの私を受け入れて」
ありのままのお前がなんぼのもんじゃいっていうのよ。
なんの努力もしないで、ずうずうしい。
例えば、大根だって、
引き抜いて、泥を落として、皮をむいて、千切りにするなりして、
お皿にもって「はい、召し上がれ」って、
それで美味しく受け入れられるでしょう。
畑から抜いたままの泥だらけの大根を突き出してさあ食えって、
失礼だと思わない?』
美輪さんらしいドキッとする言い方ですよね。
「えっ!ありのままの私じゃいけないの!?」
そう思ってしまいますよね。
でも、僕は美輪さんらしい愛情表現の言葉だと思います。
あなたは素敵な絵をどんな額縁に入れますか?
あなたはきれいな花束をどんな花瓶にさしますか?
美味しく出来た料理をどんなお皿に盛りつけますか?
それが惹き立つように美しく飾りたいと思いませんか?
料理もそうですよね、
美味しい野菜や新鮮な食材が手に入った時には、それを美味しく召し上がって欲しいと思いませんか?
あなたの価値を見ているからこそ、
もっとそれが美しく、輝くようにしなさいってメッセージなんですよね。
ありのままの自分を受け入れらなくて、努力することと、
ありのままの自分を受け入れて、努力すること
それは少し違うのかもしれませんね。
素敵な絵を、それを惹き立たせる額縁に入れようとすることは努力と思いますか?
美味しく出来た料理をかわいいお皿に盛りつけることは自分を苦しめることでしょうか?
ありのままの自分の受け入れた時に、
それを磨こうとすること、
もっとよりよい自分になろうとすることは、
努力や無理をしているということではなく、
あなたの喜びになることではないでしょうか?
そして、その自分自身をもっと磨き上げようとする姿にも、
人は感動してくれるのではないでしょうか?
きれいな花を飾るように、
美味しい料理をきれいに盛りつけるように、
自分の魅力や才能を引き出すこと、
その行いそのものもあなたの魅力を輝かせるひとつではないでしょうか?