悲しみの底にあるものは、、、
今日は絵本の紹介です。
その名も【悲しい本 】
画像には帯がついてませんが、僕の持っている本の帯にはこう書かれています。
《悲しみを見つめてみませんか?》
”愛する者の死がもたらす悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと深い慰め”
20代前半の頃でしょうか?
僕は絵本を集めていました。
きっかけは小学生の頃から好きだった【スイミー】
スイミーは、1匹だけ真っ黒な体に生まれた小さな魚です。
スイミーは自分が周りと違うことで、肩身の狭い想いをします。仲間はずれにもされてしまいます。
しかし、スイミーは海の世界を旅していく中で、この世の美しいものに触れていきます。
見たこともないような魚や海の生物たち。
その全ては同じ色や形はしてないけど、それぞれがそれぞれに輝いている。
スイミーはそのことを知り、黒い身体の自分らしさを受け入れ、かつては自分のことを仲間はずれにしていた魚達を助けていくというお話です。
“学校に行かない。人と同じように考えられない。当たり前の枠からはみ出してしまった。”
僕はそんな自分をスイミーに重ねてました。
20歳を越えても、自分はどこか人と違うという想いは心の片隅に残ったままで、その想いがまたスイミーに手を伸ばすきっかけになりました。
それから絵本の、説明は少ないのだけれど、
絵と短い言葉(時には詩のような難解で優しい言葉)でいつまでも心に寄り添ってくれるような、そんな魅力にすっかりハマってしまいました。
少し前にこのブログでも、つたない文章で紹介してましたね。
counselingtimes.hatenablog.com
悲しみの底にあるものは、、
きょうの紹介した絵本【悲しい本 】
この絵本も言葉は少なく、説明もなく、それでも心を掴んで離しません。
ブログで紹介するには、なんとも表現はしにくいのですが、
言葉にすれば簡単に片付けられてしまいそうな、人間の想いを優しい絵で汲み取ってくれます。
私たちは悲しみと向き合う時に、
それと同時に優しさや温もりにも出会っていきます。
それは悲しみの底にある愛に触れるからではないでしょうか。
「悲しみの底には愛がある?」
そう思われた方はぜひ手にとって、読んで欲しい本です。
counselingtimes.hatenablog.com
counselingtimes.hatenablog.com