映画クレヨンしんちゃんで学ぶ心理学と癒しのメカニズム
クレヨンしんちゃんの映画は大人も泣けるらしい
最近のクレヨンしんちゃんは大人も子供と一緒に観れるように、
そのファンタスティックなしんちゃんのおもしろさに加えて深いテーマもメッセージとして込められている。そんな話を色んな人から聞いていました。
そこで『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』をTSUTAYAで借りてきました。
映画を観ての感想は、
「僕が10年かけて学んできた心理学のすべてがこの映画に込められている!!!」
という自分で言っててもびっくりするような感想でした。
脚本は「陰日向に咲く」などの作品でも知られる芸人劇団ひとりです。
彼は心理学を学んでいるのでしょうか?
僕と同じ師匠のところで勉強したのかな!?
そう思えるほどでした。
映画に出てきた心理学的キーワード
もちろん、心理学の用語がそのまま出てくるなんてことはないのですが、
過去の傷を癒すという点においては、僕は学んでいることそのままでした。
•罪悪感 •インナーチャイルド •投影 •ロールプレイ •癒し
映画のあらすじは、
事故で母親を亡くしたサキちゃんが、その母を亡くした原因を自分のせいだと思い込み、その罪悪感から悪夢を見るようになります。
彼女は同じ悲しみを繰り返さないため、仲良しの友達を作らないようにします。
しかし、しんちゃんのおかげで繋がりを感じ、自分のインナーチャイルドを抱きしめにいく物語です。
彼女は事故の原因を自分にあると思っていて、
母親はそのことでサキちゃんを恨んでいていると思い込んでしまっていたのですが、
亡き母の代わりにみさえ(しんちゃんの母)が彼女に母親として子供に対する想いを語りかけながら、サキちゃんを抱きしめにいきます。
母親が自分を恨んで死んで行ったのは誤解だと気付いて、
今まで抱えていた罪悪感を手放します。
そしてみさえの腕の中で安心感に包まれるのです。
安心を手に入れたサキちゃんには、もうひとつすることがありました。
それは今まで罪悪感を理由に我慢や制限をしていた自分自身(インナーチャイルド)を許して抱きしめてあげることでした。
こうして、彼女は過去と向き合い、新しい人生を歩んでいくのです。
どこの映画レビューにも書いてないような、心理学チックなあらすじを書いてみました。まるで、5歳の幼稚園児の話とは思えないようなストーリーです。
5歳の子のインナーチャイルドって、なんだかおもしろい表現です。
過去の誤解を解いて、自分自身を許し、解放する。
これって、大人になってもなかなか出来ないことなんですよね。
サキちゃんはしんちゃん達の力を借りて5歳という年齢でやってのけてしまうのですが、、、。
子供の時には、子供なりに目の前に起こったことを理解しようとするんですよね。
しかし、それは子供が考えた作ったストーリーなんです。
大人になればそのストーリーは間違いだったり、勘違いだったり、すぐに分かりそうなのですが、なかなかずっと抱えていたストーリーを手放せない。
人は時に、過去の誤解の上に未来を築いていこうとしてしまうのです。
未来予想図を描く前に、その土台を作り直すことも必要です。
人は何度だって、過去の想い出をやり直すことが出来るのです。
counselingtimes.hatenablog.com
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