アンティークな日々
先日アンティークショップに行った。
古くは1800年代から戦後のモノまで、いろんな雑貨が置いてあり、古いアパートをリノベーションしたお店で、店主が年に何度かフランスで買い付けて来たものが並んでいる。
アンティークと聞けば値段が高そうな気がするけども、
当時のお菓子の箱や、お皿、ランプなど手頃でちょっとしたオシャレでかわいいインテリアになりそうなものが中心である。
ひとつひとつ丁寧に店主が説明してくれるので、ひとつの商品を手に取る度にその時代の背景や人々の暮らしを知ることが出来てなかなかおもしろい。
現代の世の中は、断捨離やミニマリストという言葉が流行っていて、モノを捨てることで、新しい生活スタイルを手に入れるという考え方が浸透してきている。
僕もその波の中で、片付けや断捨離を通して古いモノを捨ててきた。
なのに、新しく買ったモノが、100年以上昔のしかも異国の地で使われていたお菓子の箱だったのは面白い。
しかも、その箱には当時の持ち主の名前が書いてあったりする。
当時、お菓子を買える人が裕福な人に限られていたのか?
その貴重さ故に持ち主が大切に保存していたのだろう。もちろん小物入れになどにして使っていたのかもしれない。
僕が今断捨離としてゴミ袋に入れていったものを、100年後の人は無論手に取ることができないワケで、そう考えると100年も前のモノを手にすることは何とも感慨深い。
モノを大切にしていくこと、
不必要なモノを処分していくこと、
モノから見ればまったく逆の行ないにも見えるけど、
ココロという側面からみれば相反する二つの行為はどちらもその根本的なものは似ている気がしてくる。
何かを捨てることは、何かを大切にすると決めることであり、逆もまた同じなんだろう。
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