時間というスパイス。
僕のパートナーは好き嫌いが多い方だ。
チーズ、シイタケ、タマネギ、鶏皮、ホルモン、カルボナーラ、、、、
食わず嫌いなのか?
もう何年も、何十年も食べてなかったらしい。
僕がことあるごとに、『コレは美味しいから!』と勧めても、『私は食べません』の一点張りだった。
しかし、ここ最近付き合っている日々が長くなると、今までどうにかして食べさせようとしても食べて来なかった食材について「私、食べてみようかな」と自分から言い出してくるようになった。
それでも、普通の食材じゃ食べてがっかりさせるのも嫌なので、
丁寧に調理されたものや、口にしやすいモノを選んで食べさせてみると、
「あ!意外に美味しい!」
とこれまたパクパクと食べてくれる。
小学生になる前からずっと苦手なモノを、何十年ぶりに口にする姿を見て、いつも感動してしてしまう。感動のあまり見とれていると僕の分の料理も食べてしまうほどだ。
嫌いな食べ物を克服する姿は、
トラウマや過去を癒す過程にすごく似ている。
遠ざけるあまりに、ついつい頭のなかで、相手を大きくしてしまうのだ。
しかし、手を替え品を替えいろいろ試してみると意外にしっくりと来てしまう。
時間というスパイスは、
過去をあまりにも手に負えない遺物として大きくしてしまうこともあるが、
時間は等しくあなた自身も成長させてくれているのだ。
タマネギが嫌いだった子供は、
今やタマネギが少ないと食卓で文句を言ってくる。
長年連絡をしてなかった母親と、
今じゃLINEのやりとりをしている。
見向きもしたくなかったモノを楽しめるようになるのは、
時間のおかげか?楽しむという意思なのか?
料理は何を入れるか?
時に思いも寄らぬ味わいを見つけることも出来る。
人生もちょっとしてスパイスで劇的に変わっていくのだろう。
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