ストレスと心と身体 その2 〜ストレスの裏側にあるもの〜
昨日から『ストレスと心と身体』と題してシリーズでストレスについて記事を書いてます。
ストレスと心と身体 その1 〜あなたのストレスって何!?〜 - counseling times
今日はその2です。
ストレスとは何でしょうか?
ストレスと聞いてイメージする言葉は?と聞かれると
『我慢』『制限』『限界』『忍耐』『禁欲』『禁止』『強制』『怒り』『不自由』etc
そのような言葉が浮かんできます。
どれも緊張を生じさせる言葉たちですね。
逆にストレスと真逆の言葉を考えてみると、
『安心』『安全』『余裕』『ゆとり』『許し』『自由』etc
こちらはやはり『解放』につながる言葉たちです。
人によってイメージは多少異なりますが、だいたいこんな感じに落ちつくのではないでしょうか?
ストレスの語源を調べていくと、
<stress>は、苦悩、悩みを意味する<distress >から由来するもので、
<distress >のルーツはラテン語である<districtus>から来ていて、それは『心が別々の方向に引っ張られて落ち着かない状態』『一つのものがバラバラに離された状態』を意味する言葉である。
との記述があります。
私たちが相反する気持ちに引っ張られて、そこに緊張が生まれることがストレスになっていく。
緊張は、身体は休んでいても心の中で絶えず起こっている場合がありますよね。
むしろ心のストレスがなければ私たちは子供のようにずーっと遊び回っても疲れることを知らないでしょう。
心がバラバラに切り離されて孤立して緊張しているのなら、
それを解決するには、『安心=つながり』が必要です。
私たちは社会やパートナー、家族の煩わしい人間関係によってストレスを抱えてしまうことがあるのですが、その実は誰とも心が繋がっていない状態からストレスは発生します。
距離が近すぎる故にストレスを感じているように見えて、
実は誰とも心の距離が遠すぎるがためにストレスを抱えてしまっている。
すると、ストレスを解決するには、
相手から距離を取ることではなく、距離を縮めることにあるのです。
しかし、誤解してはいけないのは、物理的な距離は縮めなくてもいいし、むしろ物理的に距離が離れるからこそ、心の距離が近づくということもありえます。
怒りやストレスを手放す方法として、
『感謝』『許し』『祈り』という言葉を目にすることがあります。
それらは物理的に直接的に何かを解決してくれるワケではありません。
しかし、絶大な効果を発揮するのもまた確かなことです。
なぜでしょうか?
それは心の距離を縮めているのに他ならないからです。
『感謝』『許し』『祈り』とは、物理的な距離を越えて、相手を想うことです。
自分のことで頭がいっぱいになっていると、実は誰からも心の距離は離れている状態なのです。
『安心』とは実は一人では感じ得ない感情なのかもしれません。
すべてのことがやっかいに感じられて、すべての人が煩わしく感じられて、一人になりたい、誰にも邪魔されたくないという想いは、実は誰かとつながっていたいという欲求に他ならないのです。
ストレスと心と身体 その1 〜あなたのストレスって何!?〜 - counseling times
ストレスと心と身体 その3 〜豊かさを受け入れていく〜 - counseling times
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