カウンセリングタイムズ的夜話 〜うさぎとかめ〜
うさぎとカメが競争するお話がありますよね。
足の速いうさぎと歩みのゆっくりなカメが競争して、途中でうさぎは一休みとして寝てしまい、その間にカメがゴールするというお話。
うさぎが怠け者で、カメが努力家として、
教訓めいたお話になってますが、
最近僕が思うに、
『うさぎはハードワーカーだったんではないかな?』と気がしてならないのです。
ハードワークで、
自分のココロもカラダも限界まで、踏ん張り続ける人は現代の世の中でたくさんいます。
仕事のハードワーカー?
恋のハードワーカー?
家庭のハードワーカー?
頑張り過ぎちゃう人ほど、自分を追い詰めていきます。
うさぎとカメの寓話では、
うさぎは怠け者扱いされていますが、
実は限界まで頑張り過ぎちゃって、ココロもカラダも前に進めなくなってしまったのかもしれません。
うさぎは悔しかったでしょうね。
悲しかったでしょうね。
限界まで頑張ったのに、
怠け者や弱い者ように扱われて、やり場のない気持ちを抱えてしまう人がいます。
一回目のレースでは、
思い通りに行かなかったかもしれません。
自分の限界を超えて倒れてしまったのかもしれません。
しかし、人生は何もかもが一回のレースで決まることはありません。
うさぎとカメが、
もし2回目、3回目のレースをしたのなら?
結果はどうなることでしょうか?
この場合はカメに勝つレースというよりは、
自分を知るためのレースになるのかもしれません。
もしうさぎが、自分を限界まで追い込むことなく走ることが出来たのなら、ゴールのテープを先に切るのはどちらでしょうか?
ここで、重要なのは、
カメ(他人)と比べて自分を限界まで追い込むことではなく、うさぎ(自分)の無理ないペースを知ることです。
あなたは頑張れない人でも、
出来ない人でもなかったのかもしれません。
ただ、自分のペース(やり方)を知らなかったかもしれないのです。
そして、レースは一度だけではないのです。