かけがえのない人生。
“肯定の繰り返しが信念に繋がる。
その信念が深い確信になると、物語が実現し始める”
ーモハメド・アリー
僕の中に、『生き様はダメージジーンズだ!』というのがあって、それを定義づけるなら【人生デニム論】になる。
デニムは履き込んで色落ちしたり、破れたり、型が付いたり、その人の生活してきた足跡がそのまま風合いになって現れる。
僕が2年間ほぼ毎日と言っていいくらい履き倒したデニム。横にある新品のデニムと比べると色の違いやシワの違いが分かる。
同じデニムを同じ日に買っても、
何年か後には、まったく違う表情になる。
歩き方、座り方、ぶつかったり、擦ったり、
飲み物こぼしたり、雨に濡れたり、
人それぞれの表情になる。
単純に見れば、色落ちしたデニムにしか見えないかもしれないけど、そこには世界に一つだけの表情があり味わいがある。
僕は人生も同じだと思ってる。
どんな悲しい出来事も、つらい経験も、
【あなたらしさ】を作り上げる。
そして、それがあなただけの個性となり、魅力になる。
悲しいことがあったり、つらいことがあったり
人生の全てを肯定的に捉えることは難しいかもしれない。
夜中に
『何が〜ポジティブシンキングだ!ばかやろう!』と全世界に喧嘩を売りたくなる時だってあるかもしれない。
だからといって、
自分の人生を否定しなくてもいい。
僕のデニムは毎日履いてただけあって、裏側はツギハギだらけ。
破れたら直し、擦れたら直し、ほどけたら直し。
何が悲しくて、何が悔しくて、何をもがいてきたか?
何が楽しくて、何を求めてきたか?
その全てが自分の表情となり、個性となり、魅力となっていくのなら、どうしようもないことにも出会う人生だけど、前向きに生きてみようと思えてくる。
デニムと違って、
脱ぎ捨てられない人生だからこそ、
全ての出来事を味わい尽くしてみる。
きっとかけがえのない人生となる。