コミュニケーションはトライ&エラーの繰り返し
上手くいかない時のコミュニケーションって浮き輪を付けたまま、海で抱きしめ合うようなものです。
近付きたくても、浮き輪が邪魔するのです。
浮き輪を付けているので、
相手にぴったりと密着出来ないんですよね。
じゃあ、何で浮き輪をしているのか?
それは社会の波の中で溺れないようにあなたを支えてきたものでもあるのです。
その浮き輪の中に詰まっているのは、
恥ずかしさ、恐れ、不安、過去の傷、もう傷付かないためのバリア、遠慮、男だからといった概念や女はこうしたらいいというルール、常識とされているもの。
ポジティブであろうが、ネガティブであろうが、色んなものが詰まってるんですよね。
もちろん日によっては、
不安でパンパンに浮き輪が膨らんでることもあれば、勇気を出して浮き輪を外している日もあるでしょう。
自分が《不安》という浮き輪を外して、相手に近付こうとして、上手くいかなかった時、『やっぱり私はダメだ〜と』自分を責める必要はないんです。
あなたが浮き輪を外したとしても、
海の波の影響で近づけないってことがあるんですよね。
現実社会で言えば、
急に仕事が忙しくなったり、家族とのアレコレがあったり、自分の気持ちでコントロール出来ないことですよね。
で、もう一つ、
あなたが浮き輪を外したとしても、相手も浮き輪を付けてることもあるんですよね。
『私が浮き輪外したから、あなたも外して!』
と言うのは簡単なことかもしれませんが、
相手からしたら、
その浮き輪がないと、社会の波の中で溺れてしまうと思ってますから、『浮き輪を外す=死刑宣告』のように聞こえてしまうかもしれません。
相手の『浮き輪を外すか?』という意志の他に、相手の周りの波の影響もあるので、相手の意志だけで浮き輪を外せない時もあるんですよね。
様々な理由や要因があるので、
距離が縮まないことを自分のせいだけにしたり、距離が縮まなくて焦る必要もありません。
海の調子もあるでしょうし、
‘あなたがこの程度の波なら気にしなくて泳げる!’といった慣れの問題もあります。(もちろん相手にも)
もちろん浮き輪なしで、
泳ぎが上手になるには、浮き輪のサイズを小さくしたり、たまに外してみたり、鼻に水が入ったり、溺れかけてまた浮き輪を掴んだり、トライ&エラーの繰り返しです。
最初からビシっとどんな波でも泳げる人の方が珍しいのです。
だから、一気に浮き輪を外せなくても、また浮き輪を外して上手く泳げなくても、相手に近付けなくても、焦ったり、自分を責める必要はありません。
コミュニケーションはトライ&エラーの繰り返しで、上手になっていきます。
上手くなるタイミングは、天候にでも任せたつもりで、まずは自分が出来ることをしていけたらいいんですよね。