『何者か』になる葛藤 〜僕と父親の関係〜
僕は昨日の記事をあげるか迷ってたんですよね。
counselingtimes.hatenablog.com
ただ記事を投稿して意外にも女性からの反響が多く驚きました。
パートナーに『なんでだろう?』と聞いたら、
『女性はみんな男性を幸せにしたいんだよ〜』と即答で返ってきました。
よく、『男性は女性を幸せにしたい生き物』って伝えたりすることが多いのですが、もちろん『女性も男性を幸せにしたい生き物』ですよね。
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で、昨日の続き。
男性は何やら『何者か』になる葛藤を抱えているらしいぞ!って話でした。
これについては、
僕自身のテーマでもあるんですよね。
僕の祖父は会社を創業して、父親がその後を継ぎました。
小学生になる前から父親に、『俺は会社の社員を背負っている。それは社員の家族も背負っているということだ。』と聞かされていました。
そして、父親はその責任感から土日も休むことなく、朝早くから夜遅くまで仕事をしていました。
母親は『仕事ばかりして!』といつも言っていましたね。
僕が成人して何年か経ったころ、
親父、母親の3人でカウンターで食事をしていて、ひょんなことから、隣の席の男性達と会話していたことがあります。
その話の中で、隣の男性が、
『僕は妻と毎月旅行に行くようにしてます。単身赴任が長かったので、仕事が落ち着いたら妻とゆっくり過ごすと決めたんですよ。まだ仕事は辞めてないですが、週末にはドライブくらいのデートをしてますよ』
それを聞いた母親はすかさず反応して、
『わ〜素敵じゃないですか!!奥さんもいいな〜!うちの人は仕事ばっかりでね〜。ね〜?パパ⁉︎』
父親は困った顔を少しして、何故か微かに笑いながら、
『僕は仕事の為に全て捧げてきたんですよ。子供達と夏休みに遊ぶことすらまぁ、ありませんでした。もちろん妻と出掛けるなんてことも、、、。
でも、それだから頑張れたんです。それは僕の仕事に対する自慢ですよ』
その後、父親が母親に怒られたことは言うまでありませんが、、その時のことを鮮明に覚えているですよね。
父が何故笑っていたのか?
言葉では表現していない裏の気持ちに気付けるようになったのは最近のことです。
あぁやって強がってはいたけど、どこか申し訳ないような感じる気持ちがあったのだと思います。
父なりの謝罪というか〜、、、。
すっごく皮肉な表現ですけどね〜、、、。
まぁそのような家庭環境にして
僕の中では、『父親のような男になりたい!』『父親に認められたい!』という気持ちと、
『父親のようになれば家族を犠牲にしてしまう、、』という気持ちの間で無意識にも意識的にも葛藤が生まれていきました。
そう
父親のようになりたくて、
父親のようになるのが怖い。
まさに、昨日書いたような葛藤です。
そうして、
大人になっていく過程で、
(まぁ、小学生の頃の経験で目立つと攻撃されるという思い込みも影響していたと思いますが)
成功しようとしたり、信頼されたり、責任ある立場につくようになると、その状況をクラッシュ破壊してしまうようになっていました。
これも意識的にも、無意識にもですね。
しかも、自分でクラッシュさせるくせに、
『俺はまだ親父のようになれていない、、、』と自己攻撃の材料に使っていました。
なんとも、非生産的な行動でしょうか、、(笑)
この『何者にもなれていない』という自己攻撃を使っては、恋愛関係も壊してしまいそうになるという厄介なクセが付いていました。
本当に厄介ですよね〜。
女性からしたら、何のこっちゃですよね(笑)
僕はアメコミヒーローの映画を観ている時に、
『グジグジ悩んでいないで、さっさと地球を救えよ!
最近のヒーロー映画は暗いわ〜!もっとスカッとせい!』
と思っていたのは、正に自分の葛藤がスクリーンに映し出されたようでイライラ落ち着かなかったからなのでしょうね。
そんな僕が出会ったのが今のパートナーでした。
続く
①『何者か』になる恐れと憧れ、そして女性の愛 - counseling times
②あなたの愛の影響力を信じること。 〜男性の恐れを癒す〜 - counseling times